2020.11.07
安全と健康
こんにちは。だいぶ涼しくなってまいりました。風邪などひかないように注意してくださいね。
新型コロナウイルス感染症がいまだ冷めやらずインフルエンザも懸念しなければならない時季です。
ご自愛くださいますようお祈り申しあげます。
さて、全国労働衛生週間が9月1日から30日までを準備月間として、10月1日から7日までを本週間として実施されました。
それにあわせて、わが金子建設工業も9月から10月にかけて職場のみなさんの安全と健康を確保するための活動をとりおこないましたので振りかえりつつ記録しておきましょう。
★9月13日 能力向上教育
大成建設株式会社安全本部江越室長にお越しいただき職長再教育・玉掛作業従事者安全衛生教育・足場の組立等作業主任者能力向上教育を行ないました。
職長・安全衛生責任者教育や一定の技能講習は概ね5年ごとに再教育を行ない能力の向上を図ることが求められております。
建設現場は高所での作業があり、また機械が稼働しているなど危険な労働条件ですから、デスクワークに比べて不幸にも労働災害が発生しやすいのですが、現場に慣れていない人や資格を有していない人だけでなく、熟練した職人さんやヴェテランの作業主任者も多く被災しております。
慣れによる油断がないよう注意していても実際に事故が起きているのですから、現場は危険な場所だから気を緩めないように、熟練工にも折にふれて教育する必要があります。また、労働安全衛生法令の改定により労働環境は変化しますから、資格取得時に学んだ知識も古くなっており、現在の情況に合わせた知識を身につけておくことが不可欠です。
そうでなくては、自分の身を守ることはできませんし、作業のリーダーである職長さんは働く仲間におよぶ危害を防止することができませんものね。
実のところ前回の教育から5年を経過していたにもかかわらず新型コロナウイルス感染症で実施が遅れていた資格もありました。
それも含め、このタイミングですべてを行うことができたことは、今後の管理がしやすくなる面から結果オーライいや災い転じて福となりました。
江越室長がただテキストに沿うのでなく、現場の実態に即した講義をくださり、またお話しが愉しく職人さんたちも全く飽きずに全く眠らずに乗り越えられたので、明日からまたしっかりと安全作業に従事できそうです。
ほんとうにありがとうございました。
職人さんには貴重な日曜日を取り上げることとなり忍びないのですが5年に一度のことです。
おいしいご飯も用意したではありませんか。ご勘弁を。
★9月15日 月例安全教育
まだ暑さが残っていた9月の月例安全教育です。
きちんとソーシャルディスタンスを確保して行いました。元方事業者の災害防止協議会資料に所収された災害事例をプロジェクターで映して類似災害防止事項を周知しました。
終了後には、全国労働衛生週間準備月間ですから、ひとりひとりに改めて健康管理指導を行いました。
一昨年の9月の月例教育時に実施したのと同じですね。
もちろん日ごろから管理者への職人さんへの声掛けは行なわれているのですが、この日は今少し改まって指導をしたわけです。
直近の健康診断の結果より拵えた指導票をもういちど渡して健康の保持増進に留意するよう言葉を掛けました。
そして10月18日に健康診断を行なうことを伝達し、体調整えておくように喚起しました。
お酒大好きな職人さんに「ちょっと控えておけよ」って声を掛けたり…
付け焼き刃ではいけないんでしょうけどね。でも1か月でも優しくしてあげれば肝臓さんも喜ぶでしょ。
がんばって!
★10月15日 月例安全教育
すっかり秋になった10月の月例安全教育です。
新型コロナウイルス感染症は終息の気配なく、引きつづき不要な接触は避けなければならず、限られた時間での教育となります。
コンクリート打設作業で残業の現場がありましたが、さいわい教育の途中から参加できました。
短いながらも有意義な時間になったことと存じます。
現今の社会経済情勢により今年は仕事じたいが少ないのですが、ここまで金子建設工業の職人さんは無事故無災害、かすり傷ひとつなく頑張っています。
ぜひとも年末まで継続していけるよう力をあわせて進んでいきましょう。
★10月18日
健康診断の季節がまいりました。
ことしも宿舎にレントゲン車が鮮やかに乗り付けて朝8時より行われます。
9月13日と同じく貴重な日曜日に職人さんには申し訳ないのですが、日曜日じゃないと集合できませんからね。9月のが5年に一度のことならば今回のは年に一度ってことでご勘弁ください。
「秋の好天」の時季に健康診断を、ということで2年前より実施日を変更したものの、この日は晴天とはならず曇り空。少々はだ寒い陽気でしたが、みなさんニコニコ笑顔で受診してくれていました。 秋の行楽シーズンに、しかもデアリングタクトの三冠という職人さんが目くじらをたてるイヴェントがあったにもかかわらず滞りなく終了し重畳でございます。
健診の結果がでるのは11月です。しかし、例えば体重に大幅な変化があったとか、血圧が心配な数値であったとか、自身の健康状態を把握できるネタがあったはずです。不安に感じたならばぜひお医者さんの診察を受けてください。
自分のからだを守るのは自分しかいません。現実を受けとめ、甘く考えることなく、健康の保持増進に努めていただきたいです。
以上が9月から10月にかけて行なわれた安全衛生関係の催しごとです。
労働安全衛生法第1条には労働災害防止のための柱として「危害防止基準の確立」「責任体制の明確化」「自主的活動の促進」の3つがあげられており、 今回の安全衛生活動には、そのうち「自主的活動の促進」に対する意識の向上を目指してもおります。
いくら管理者が現場を巡視して指導しても、内勤者が机上で書類を整えようと、それは副次的なものに過ぎません。
実際に働いている職人さんが被災してしまったら効果がなかったことになります。
「机に座って安全をやってるつもりになっていただけでしょ」— 世間様にはそのような評価しかされません。
ですから会社の管理より、現場で汗を流しているひとりひとりの職人さんが、安全(危険でない状態)や健康(労働に障りがない体調)をこしらえることが何より大事になります。
それが実現し継続されればすべての職人さんが長くいっしょに仕事をすることができます。
せっかく出会えた仲間ですから出来るかぎりいつまでも力をあわせて頑張っていきたいものですね。